今日は、死ぬ気で修業した正眼寺の山川宗玄老師の話しを聞きました。
老師は初めての修行の時に、きつ過ぎるため途中でやめることを考えます。
どうすればスムーズに修行をやめることができるかを考え、
「修行の途中で倒れれば、修行がやめられる。
そして周囲からのお咎めもない。」
という結論に至ります。
そこで老師は倒れるために、死ぬ気で修業をする決意をします。
そこからは、きつい修行を一日行ったうえ、毎日の睡眠時間を1時間半にしたそうです。
しかしそこで転機が訪れます。
老師は毎日夜になると
「あと1時間半しか寝れない」
と思っていました。
その生活を続けていく中でふと
「あと1時間半も、休ませていただける」
と思ったそうです。
「あと1時間半しか寝れない」
から
「あと1時間半も、休ませていただける」
に変化しました。
そこで
「自分には役目があるから、1時間半も休ませていただける。
1時間半も休ませていただけるから、私は倒れない」
と感じたそうです。
これが「悟り」で、
理屈ではない気付きだそうです。
理論や理屈、勉強ではない
自分が何かをやり続ける中で経験して、学び、気付くことだそうです。
私もこれを聞いて
床屋の中でその悟りや気付きの境地に辿り着きたいと思いました。
今日もありがとうございました。