以前海外でチップ文化に触れる機会がありました。
チップ文化は、完全ではないけど出来高制。
頑張ればチップをもらえる可能性が上がる。
だから基本のサービスのほかに、自分なりに様々な接客をする。
私が見た中で特にすごかったのが、ホテルと街を結ぶ無料送迎バスの運転手です。
普通の運転手は、バスを運転し、バス停でバスが止まったらお客様乗降口で送迎する位。他は特になにもしない。
凄腕運転手はまず運転席から乗降口へ向かうキレが違う。
そして乗降口では降りるお客様全員の手をとり、サポート。お年寄りは更に手厚いサポート。
笑顔で挨拶は当たり前。
そして運転を始めるやいなや、マイクを持ち喋り出す。
乗客を笑かす。
英語だから内容はわかりませんが、「クスクス」程度ではなく「ハッハッハッ!」ほど笑かす。
私が、赤ちゃんを抱いてる夫婦に席を譲ると「グッジョブ!」と声をかけてくる。視野が広い。
そこで立っている私に、「ユー、ドライブ(君、運転してよ的な)」ことを言ってくる。
ユーモアもある。
英語のわからない外人である私にも関係なく話しをする懐のでかさもある。
当然、普通の運転手はチップはないのですが、その凄腕は私が見ただけでも数回チップをもらっていました。仕事ができて、お客様のニーズを満たしているものは、それに応じた対価をもらうべきだと感じました。
その凄腕は、チップがなくてもそういう人柄なのでしょうが、やはりチップ文化の出来高制がその人柄に磨きをかけたのではないかと思います。
やってもやらなくても同じでは、やらないのが普通。
やはり出来高制、理にかなった素晴らしいシステムだと思いました。
今日は以上です。
ありがとうございました。