師とファーマーズマーケットで買い物した時のことです。
ファーマーズマーケットとは、農家の方が育てた野菜や果物や、手作りのパンやお菓子などが売っている露天市場のような感じです。
そこで味見をした師が、大量に果物やお菓子を買おうとしていました。
私はそれを見てすかさず「たくさん買うから何かおまけして欲しい」のようなことを言いました。
そこで更にすかさず師から「お前やめろよ!この値段でこんな良いものなんだから、利益はそんなにないんだよ!おまけなんてさせるなよ!」とツッコミが入りました。
その場を後にしてからも師から
「ファーマーズマーケットの農家の方は、朝から荷造りや、仕込みをしてわざわざ街にでてきている。
手作りのため大量には作ることができないから大きな利益も見込めない。
でもこうやって一日中外で売り方をしている。
そういった商売をしている身になってみなさい。
そうしたら、魂のこもったひとつひとつ手作りの商品を、おまけしろなんて言えるかどうか分かるはずだ。」
と話しをされました。
そこで気づかされたのが、私が人の立場でものを考えられていないということです。
何も考えずに「おまけをしてほしい」などと言う。
こういった値切り交渉が悪いと言うのではありません。
相手のことを何も考えていないということが問題です。
実際に、師から聞いた農家の方のことを事前に理解していれば、恐らく私はこのようなことを言わなかったと思うのです。
相手の立場で考える。特に今回は商売をしている人の立場。
日常の一コマから学んだことを思い出した今日でした。
今日もありがとうございました。